国際毒性病理用語・診断基準統一化推進委員会 (INHAND)

INHAND terminology:国際用語委員会からのお知らせ

毒性病理用語・診断基準国際統一化事業International Harmonization of Nomenclature and Diagnostic Criteria (INHAND) Project: 国際統一化推進委員会Global Editorial and Steering Committee (GESC) からのお知らせ

◇INHAND: GESC からのお知らせ

毒性病理用語・診断基準の国際統一化事業(INHAND Project)は、米国、英国、欧州及び日本の毒性病理学会(STP/BSTP/ESTP/JSTP)の合同プロジェクトで、ラット、マウスを対象に15器官に亘る腫瘍性及び非腫瘍性病変の用語・診断基準について国際的に統一化を図ることを目的に2008年に正式に発足し、5か年計画で2012年末までに完了することを目標に推進されている事業であります。本事業は、現在、各臓器・組織別に各担当のワーキンググループによって鋭意進められており、既に呼吸器系(2009年)と肝・胆道系(2010年)の病変の統一化が完了し、ドキュメントとして出版物が米国STP誌から発刊されています。今後のスケジュールとしては、泌尿器系が2011年末に、中枢・末梢神経系が2012年初頭にそれぞれ米国STP誌から発刊される予定で、それ以降は乳腺及びその他腺組織、軟部組織、生殖器系、リンパ・造血器系、心・血管系、消化器系、内分泌器系、皮膚、骨格器系、感覚器系の順で暫時出版される予定でありますが、一部は進捗状況によって2013年にずれ込む可能性もあります。なお、各ドキュメントの出版は、当初米国STP、欧州ESTP及び日本JSTPの3機関誌に順に割り当てられる予定でありましたが、ESTP誌においてカラー写真の出版制限の問題が生じ、現時点では辞退せざるを得ない状況に陥ったため、当面はSTPとJSTPの両機関誌で充当することとなりました。JSTP誌での発刊は、2012年後半の予定であります。発刊手順は、各ワーキンググループにより作成されたドキュメント草案(Draft)が、GESCのレビューを受けた後に、最終草案(Final Draft)として60日間goRENI websiteに掲載され、その間にSTP/BSTP/ESTP/JSTPの会員からコメントを収集し、統一化のコンセンサスが得られた後に上記の機関誌にSupplementとして発刊されます。一般社団法人日本毒性病理学会の会員におかれましては、Final DraftがgoRENIに掲載された場合には、本学会ホームページにおいて速報として情報提供されますので、その都度goRENIにアクセスして頂き内容をご確認の上、コメント頂ければ幸いに存じます。多くの会員からのコメントをお待ちしております。また、各ワーキンググループの委員の先生方におかれましては、引き続き統一化に向けさらに一層のご協力を受け賜わりますよう宜しくお願い申し上げます。本事業の推進委員会(GESC)では、統一化された用語・診断基準を世界的に普及させるため広報事業の一環として宣伝用ポスターを作成し、関連する学術集会等で同ポスターを展示する予定となっております。各位のご理解とご協力よろしくお願い申し上げます。
goRENI (INHAND-web)  なお、goRENIのIDを登録されていない会員は、goRENIホームページよりJSTP会員である旨記載してメールにて登録ください。

(GESC委員:原田孝則、林新茂、岩田聖、義澤克彦)

Published INHAND Guides

INHAND poster

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その他

2015.03.03
アポトーシス・ネクロ―シスの用語に関するINHAND論文のパブリックコメントの応募が開始されました。JSTP会員の皆様におかれましては、goRENIにアクセスしていただきコメントをお願いしたいと思います。
【コメント応募期間】:2015年3月3日~5月1日終了しました
【アクセス先】: www.goreni.org

2015.01.30
心臓・血管系のINHAND論文のパブリックコメントの応募が開始されました。JSTP会員の皆様におかれましては、goRENIにアクセスしていただきコメントをお願いしたいと思います。
【コメント応募期間】:2015年2月2日~4月2日終了しました
【アクセス先】: www.goreni.org

2014.07.03
第41回日本毒性学会学術年会(会期:平成26年7月2日~4日、会場:神戸コンベンションセンター)会期中に当学会と日本毒性学会の合同ワークショップが行われ、「毒性病理学の国際動向について」発表がございました。
発表スライドを掲載いたしますので、ご高覧賜りますようお願い申し上げます。

毒性病理学の国際動向について